第01章 —
ベトナムで最も幻想的で歴史深い地域の一角で育つとは、どのような感じなのかご存知ですか?ラン(Lan)さんは、ベトナムの古都であるフエに暮らし、パートタイムブロガーおよびプライベートツアーガイドとして活動しています。彼女は毎日、定番から隠れた名所まで街の見どころへ観光客を案内し、プライベートの時間にはフエののどかな田園風景を写真に収めています。ここでは、フエで本物の旅を体験するための彼女のアドバイスをご紹介します。
フエの絶景を楽しむには、どこへ行くのがおすすめですか?
フエ自体がどこをとっても絵になる街なので、訪れる先々でその美しさを堪能できます。歴史的建造物のある景観なら、フエ王城やグエン朝の帝陵を訪れるのがおすすめです。伝説的なフォン川や山々の景色を楽しむなら、ヴォンカインの丘(Vọng Cảnh Hill Top)が最高のスポットのひとつです。
この街でお気に入りの「穴場」スポットはどこですか?
観光客があまり訪れない私のお気に入りスポットは、フエン・コン・ソン・トゥオン寺(Huyền Không Sơn Thượng Pagoda)、ケニン湖(Khe Ngang Lake)、カウハイラグーン沿いのタンドゥエン寺(Thánh Duyên Pagoda)、そしてフーモン(Phú Mộng)地区の緑豊かな庭園です。
旅行者が絶対に見逃せないお祭りやイベントはありますか?
「フエ・フェスティバル」は、フエを中心にベトナムの文化、音楽、芸術、伝統工芸を称える華やかな祭典で、諸外国からのパフォーマンスも披露されます。2020年は8月28日から9月2日まで開催される予定です。
フエの人々はどのような人たちですか?
多くのベトナム人と同様、フエの人々はフレンドリーで親切ですが、同時に穏やかで思慮深く、ノスタルジックな一面を持っています。過去の美しさを尊び、大切に受け継いでいます。
フエの人々は先祖を神のように敬い祀っており、寺院や一族の祠は非常に神聖な場所です。そのような場所を訪れる際、旅行者は服装に配慮する必要があります。お出かけ前にガイドやホテルのスタッフにマナーについて相談してみてください。
ベトナムの他の場所と比べて、フエにはどのような特徴がありますか?
フエには歴史遺産が驚くほど高密度に集まっているため、歴史好きや文化遺産を愛でる人にとって最高の場所です。王城や帝陵は歴史ファンや研究者にとって必見です。

フエを3つの形容詞で表すとしたら、どのような言葉を選びますか?またその理由は何ですか?
静けさ(Serene):急成長するベトナムの目覚ましい発展の中で、フエのように静かで穏やかな街を見つけるのは容易ではありません。
新緑(Green):行政も地域住民もこれほど木々や花々を愛している街は、ベトナムのどこにもありません。
哀愁(Nostalgic):ノンラー(菅笠)やアオザイが今なお美の象徴である場所です。私自身、近くのキムロン(Kim Long)市場へ買い物に行く時は、毎日ノンラーを着用しています。
フエでお気に入りのカフェはどこですか?また、そのカフェのどのようなところが好きですか?
王城にある4つの門の1つ、和平門(Hoà Bình Gate)の向かいにある「チエウ(Chiều)」です。素朴な木製家具が置かれた小さな2階建ての木造建築で、一歩足を踏み入れると懐かしい感覚に包まれます。オーナーたちも味わい深い人たちです。
もっと多くの人に知てもらいたい、隠れたフエの名物料理は何ですか?
バンウオット・キムロン(Bánh ướt Kim Long)は、炭火焼き豚肉とバジルを出来立ての生ライスペーパーで巻いた生春巻きの一種です。巻物そのものはもちろんのこと、私が一度も再現できたことがない特製タレに魅力があります。見た目も美しく、夏にぴったりのヘルシーな一品です。

ここを訪れる旅行者にどのようなアドバイスを贈りますか?
時間をかけてじっくりと街を巡ってください。観光客として急ぎ足で立ち寄るだけにしないでほしいです。一分一秒をここで過ごし、フエの魅力を観て、肌で感じてみてください。少なくともある日の早朝に起きて、フォン川沿いや王城内をジョギングし、街の息吹を感じてみてください。




