ホーチミン市のグルメ – 屋台料理からファインダイニングまで

調味料やスパイスを控えめにした伝統的なレシピを守り、より繊細な味わいを好むハノイ料理に対し、サイゴンはまさに食の「火鍋」のような街で、さまざまな地域や文化の食材やレシピをどん欲に取り入れています。 

サイゴン料理はベトナム全土に広がっていますが、ここで生まれた料理はやはり本場であるこの街で味わうのが一番です。定番の屋台料理から高級ファインダイニングまで、目移りするほど豊富なローカルグルメを通じて、ベトナム最大の都市の魅力を体験してください。

ホーチミンのストリートフード

第01章 —

ホーチミン市のストリートフード

ホーチミン市のグルメの真髄は、狭い路地に置かれたプラスチックの椅子の上にあります。ここには何よりもストリートフードが充実しており、バイクで引っ張る小さな移動式屋台から、歩道を端から端までテーブルと椅子で埋め尽くす巨大な路上食堂まで様々です。 

貝料理

出典:インターネット

貝料理は究極のストリートフードです。キンキンに冷えたビールとの相性が抜群で、殻から器用に身をつまみ出しながら一粒ずつ味わいます。欧米のバーで出されるピーナッツのような気軽なおつまみ的存在と言えますが、パサパサして塩辛いわけではなく、茹でたり、蒸したり、焼いたり、炒めたりして、濃厚でスパイシーなソースとともに味わいます。手や服が汚れやすくナプキンが手放せませんが、その価値は間違いなくあります。

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バインミー  

フォーと並び、バインミーはベトナムで最もよく知られた料理の一つでしょう。この象徴的なサンドイッチはホーチミン市が発祥と言われており、今や世界中に広がっていますが、ベトナムの地域によって作り方が大きく異なります。バゲットが主役の料理であるため、美味しいバインミーかどうかはパンの品質にかかっています。 

外はサクサク、中はふんわりのバゲットに、まずはパテとチリソースを塗り、さまざまな肉類、フレッシュハーブ、そして大根と人参のなます(甘酢漬け)などを挟みます。ソースは欠かせない存在で、塩気、甘み、辛みをまとめ上げてくれます。この手軽で美味しい料理は一日のうちいつ探しても売られており、何時でも食べることができます。いくつか異なるお店のバインミーを試して、微妙な違いを楽しんでみてください。

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コムタム 

コムタムは、サイゴンで最も欠かせない料理と言える存在で、ほぼすべての通りで見かける街の主食です。炭火で焼いた豚肉の香ばしい香りがコムタム店から漂い、賑やかな通りを満たし、一日中いつでもお腹を空かせた通行人を誘い込みます。 

タレに漬け込んだスペアリブを弱火でじっくり時間をかけて焼き上げることで、お肉をジューシーで柔らかく保ちながら、中までしっかり味を染み込ませます。焼き上がったリブは、「砕け米」(収穫や精米の過程で割れたお米)の上にのせられ、オムレツ、ベトナム風揚げ春巻き、ソーセージなどが添えられ、ネギ油やラードがかけられます。本来の美味しさをフルに体験するには、フレッシュな野菜となますをたっぷり添えるのをお忘れなく。

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フーティウ

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フォーはベトナムを代表するスープ料理として絶大な人気を誇りますが、フーティウもそれに負けず劣らずの人気を誇ります。北部の人々が百年をかけてレシピを磨き上げたフォーはハノイで食べるのが一番ですが、フーティウはホーチミン市で味わうのが一番です。 

すべてのベトナムのスープ料理と同様、一番の醍醐味はスープにあります。フーティウのスープは、豚骨、スルメや干しエビ、根菜類と一緒に何時間も煮込まれます。繊細でほんのり甘い澄んだスープには、通常、ゆで卵やエビのほか、ひき肉、赤身肉、レバー、モツ、タンといったあらゆる部位の豚肉がトッピングされます。トッピングは店によって異なりますが、これらが最も一般的です。味わいのバランスを整えるため、レタス、もやし、万能ネギをひとつかみ加えてみてください。 

フーティウは汁麺としてだけでなく、汁なしの和え麺スタイルでも楽しむことができます。汁なしで提供される場合、スープは別の小鉢で添えられますが、これこそがこの料理の味の決め手です。

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第02章 —

ホーチミン市のおすすめグルメスポット

ホーティキー通り 

ホーティキー(Ho Thi Ky)は、グルメと花の2つで有名です。ホーティキー市場は市内最大の花の卸売市場で、ダラットや近隣の省からトラックいっぱいの生花が運ばれてきます。市場は色鮮やかで香り高く、まるで庭園のよう。隣接するフードストリートの素敵な背景となっています。 

ホーティキーのフードストリートは全長わずか数メートルですが、その空間に信じられないほどの数の食料品店や飲料店がひしめき合っています。授業後の学生、TikToker、若手社会人が食べ歩きをしたり、SNS用の写真を撮影したりするためにここを訪れます。この通りがインスタ映えで有名なのには納得の理由があります。どれも美味しくて手頃な価格で、1品1万ベトナムドン(VND)以下で食べることも可能です。サイゴンの定番料理であるファウロー(pha lau)からタマリンドの種のチェー(甘味スープ)のようなユニークな名物料理まで、甘い麺類やスープ麺、貝料理、フルーツ、ケーキなどが勢ぞろいしています。 

ハイバーチュン通り76番路地(Alley 76 Hai Ba Trung)

ハイバーチュン通りの76番路地はホーティキーよりもさらに狭いですが、同じくらい手頃で多様な料理が揃っています。ここは午後の軽食スポットで、午後3時から6時の間にピークを迎えるため、学生や仕事帰りの会社員の定番の集まり場となっています。 

軽食も手に入りますが、ここは温かい食事を楽しむ場所です。ブンタイ(Bun Thai)、ブンリエウ(bun rieu)、チキンライスなどは、遅めのしっかりとしたランチや早めのディナーに最適です。串焼き肉は注文を受けてからバーベキューで焼き上げられ、熱々の状態で提供されます。卵と千切りパパイヤと一緒に味わう揚げ餅(ボットチエン/Bot chien)は、冒険好きなグルメにとって麺類に代わる楽しい選択肢です。ほとんどの料理が1品2万ベトナムドン程度です。10万ドン持っていけば、お腹いっぱいごちそうを満喫できます。 

ブイビエン(Bui Vien)

ブイビエン通りは2017年にホーチミン市で2番目の公式歩行者天国に指定されました。車両の立ち入りが禁止され、ブイビエンは今日の眠らない街へと変貌を遂げ、グルメやエンターテインメントを求めるバックパッカーや若者が集まる刺激的なスポットとなっています。 

ここにある屋台は多彩で、ベトナムのストリートフードをはじめ、インド料理、イタリア料理、中華料理、タイ料理などが楽しめます。座って食べるレストランは、ブイビエンの国際的な知名度を考えるとリーズナブルな価格設定で、ボリュームも満点な傾向にあります。特にバーベキューショップが最も人気です。腰を下ろして冷たいビールを飲みながら、肉や海鮮、野菜をグリルしましょう。活気にあふれた陽気な雰囲気で、ストリートパフォーマーがバラードやカラオケを歌いながら行き交うのも日常茶飯事です。ブイビエンの盛り上がりは夕食時頃から始まり、夜通し続きます。

ホーチミンのグルメ

第03章 —

ホーチミン市のファインダイニング

サイゴンは味わい深い庶民的なストリートフードで知られているかもしれませんが、世界で最も洗練された高級レストランが立ち並ぶ現代的な大都市でもあります。高級ベトナム料理から受賞歴のある世界各国の料理まで、ホーチミン市にはすべてが揃っています。 

Quince Saigon(クインス・サイゴン)

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この地中海スタイルのレストランは、バンコクから1区の静かな一角に進出しました。ここホーチミン市において、市内の他のどこにもないヨーロッパ料理を求める美食家たちに人気のファインダイニングスポットです。料理には地元の食材が豊富に使用され、厳選された輸入食材と組み合わされ、看板である薪窯でグリルされます。豊富なリストからワインのペアリングを頼んだり、ワインセラーを巡ってボトルを選んだりすることができます。

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味だけでなく快適さも重視しているこのレストランは、どんな人数のグループにも居心地の良い時間を提供します。お一人様ならバーカウンターに座ってシェフの調理風景を眺めることができます。2階のダイニングルームは大人数のプライベートパーティーに対応できますが、1階のオープンキッチンがこの店の主役です。

Baozi(バオズー) 

Baoziは、1区の中心部にあるファンキーでヒップかつモダンなレストランで、様々な台湾料理を提供しています。ロンドンからホーチミン市へと大成功を収めた「バオ(包)」のコンセプトを持ち込んだベトナム系イギリス人によって設立されました。メニューは、台湾のストリートフードをクリエイティブにベトナム風にアレンジしたものです。バオはこのレストランのハートであり、ソウルであり、店名の由来でもあります。 

年配の行商人が自転車でアツアツを販売するベトナムのバインバオ(banh bao)と同じように、台湾のバオ(または包子/バオズー)は、旨味たっぷりの豚肉や肉類から甘い餡やカスタードまで、実に多様な具材を詰めたフワフワで柔らかい蒸しパンです。特に、ベトナムのバオが具材を中に包んで調理する「クローズド」タイプであるのに対し、台湾のバオは2つのフワフワな生地で具材を挟む「オープン」タイプである点が特徴的です。

出典:Vietcetera

創業者自らのおすすめは、スコッチエッグ、ラーメン、照り焼きリブ、ルーローハン(豚角煮ご飯)、そしてキャロットケーキです。 

AnAn Saigon(アンアン・サイゴン) 

AnAnはホーチミン市滞在の締めくくりにふさわしい、サイゴングルメのクリスマスツリーのてっぺんに輝く星のような存在です。AnAnのミッションはベトナム料理を再定義することであり、地元の定番料理をモダンかつ国際的な解釈で表現しています。

出典:Facebook - AnAn Saigon

地元のローカル市場チョークー(Cho Cu)の中に位置するAnAnは、フランス料理の技法とベトナムのストリートフードを創意工夫によって融合させ、市場のプラスチックテーブルで親しまれている料理を洗練された感動的な一品へと昇華させています。 

創業者兼料理長のピーター・クオン・フランクリンは、ベトナム料理の歴史的・文化的ルーツを重んじながら、食の未来を前進的に見据えたこのスタイルを「キュイジーヌ・モイ(Cuisine Moi)」、すなわち「新しい料理」と呼んでいます。ルーフトップのダイニングバーからはサイゴン中心部の街並みを一望できます。新しい視点でフォーを味わうのに最適な場所です。